

2023年3月2日
雪で現場が中止となり休みとなった。同じ支部の役員さんから「今日は府庁行動あるから行こうや」と誘われた。雪がふる中、個人請願、デモ、座り込み行動を行った▼府との交渉では、現場の実態調査などの願いには例年どおり前進のない回答だったが、建設現場のアスベスト含有調査や除去費用の補助には、府も前向きで国にも補助を求めるとの報告があった。▼昨年から石綿調査者や作業主任者など、「有資格者」をふやすことが先行しているが、その害悪性の周知はすすんでいるのかと疑問に思う。アスベストがもたらす健康被害の恐ろしさを知ってこそ、現場で責任をもってその任に当たれるのではないかと感じる▼調査者を取得した人は、どうやってそれを生かしていくのか、支部でも学習会を開催した。実際にアスベストを調査している組合員を講師として招き、実践とともに施主さんへの説明の重要性、なにより同じ現場で働く仲間を守っていくことの大切さを教えていただいた▼建設アスベスト訴訟の原告の仲間が国に勝利し、つくり上げた制度を生かしていくためにも、被害者の苦しみをそばで見てきた組合の仲間が、どんどんとこれらの制度を広げて行かなければと思う次第だ。(人)
【建築ニュース1220号(2023年3月15日付)】