第47回住宅デー 6月9日(日)
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Web建築ニュース

いらかの波 No.1218

2023年2月6日

近年、新たな住宅のあり方で、3Dプリンターでつくる住宅が注目を集めている▼3Dプリンターとは、3DCADの設計データをもとに、3次元の造形物をプリントできる機械のことで、その技術は日進月歩で
進化を遂げている。その技術が遂に住宅の建築に成功し、注目を集めることとなった▼しかし日本では建築基準法の要求水準も海外と比べて高く、世界各国で盛り上がりを見せる中で、国内で利用するには建築基準法への対応が必須の課題となる▼そんな中で㈱大林組がセメント系材料を用いた3Dプリンターによる、国内初の建築基準法に基づいた国土交通大臣の認可の構造形式を用いた住宅建設に着手した。メリットとして、①建築スピードが速い、②価格が安い、③労働者不足への対策となるといわれている。実際、近年では青天井の物価高騰、若い従事者の減少の中にあって、この「3Dプリンターハウス」が普及すれば、低価格で購入できる住宅が増加し、日本の住宅市場に大きな変化が訪れるかもしれない▼日々、木造住宅建設と改修にたずさわる私にとっては、複雑な心境だ。この動きは先の話だとは思うが、この先建設業界はどこに向かうのか、考えさせられた。(忠)

【建築ニュース1218号(2023年2月1日・15日合併号)】

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