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Web建築ニュース

いらかの波 No.1141

2019年4月8日

東日本大震災から8年が経過した。阪神・淡路、熊本、大阪北部など地震の規模は違えど数年の間に多くの被害をもたらした災害の数々▼復興に向けて日夜努力されている皆様の苦労は計り知れない。一日も早く元の生活に戻れるように祈るしかない。いつ私たちが被災してもおかしくないのが現状だ▼東京電力・福島第一原子力発電所の事故は収束のめどが立たず、これから何年かかるのか。「環境にやさしいクリーンなエネルギー」で売っていた原発。今は生物にとって悪魔となる放射能の汚染をばら撒く存在だ。住む場所を追われ、二度と故郷に帰れない人もいる。原子力発電所、人類にとって必要の無いものであることは間違いない▼福島県で汚染土壌の処理がすすまないのは、もちろん福島だけの問題ではない。いくら除染されたから安全だといわれていても、納得できるものではない。使用済み核燃料の貯蔵所の問題も解決していない。さまざまな問題の解決がすすまない中、日本各所にある原発は再稼働への準備を着々とすすめている。今度はコストを盾に取りながら▼エネルギーが必要な生活から逃れられない私たち。安心・安全の未来を残すため、考えをめぐらさなければならない。(刈)

【建築ニュース1141号(2019年4月15日付)】

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