2018年7月20日
サッカー・ワールドカップが開催され、6大会連続で日本代表が出場してベスト16の結果を残した。目標をベスト8として臨んだ大会。決勝トーナメントで世界の強豪ベルギーに逆転負けを喫したものの日本の4試合のすべてに胸を打たれた▼仲間を信じて走る。ピンチと見るや何処までも駆けつける。勝利のためのハードワークに迷いがない。誰かがミスをしても深まる団結。声の限りに応援するサポーターも共に心拍数をあげてたたかっているように感じられた▼サイドラインを息を切らせて駆け上がる選手に、味方からロングパスが出た。惜しくもあと一歩届かず、ボールは転がっていく。駆け上がった選手はふり返り、仲間に向かって親指を立て、拍手した▼「リスペクト」。仲間への尊敬であり、共に挑む「チャレンジへの誇り」が根底にあるからこそ、あふれ出した態度なのだろうと思う▼「私たちの代表選手」そんな言葉を使ってきた、私たちのたたかいが「建設アスベスト訴訟」。このたたかいには、文字通り「息を切らせて命の限りに駆け抜けた先人たち」がいた。そして今も、代表選手が最前線に立つ。さぁ、このたたかいもいよいよ大一番。先人と仲間たちをリスペクトして、共に走ろう。(巧)