

2025年5月7日
在阪大手のゼネコンやハウスメーカーと全建総連関西地協が現場改善や賃金・単価について交渉を行う「関西地協大手企業交渉」が間近に迫ってきました。
4月25日、京建労会館で大手ゼネコン従事者を対象とした意見交換会を開催し、10人が参加しました。
参加者たちはこの間の物価高など、単価協議ができているかなどを議論。改善が必要と思われる点を出しあい、5月に行われる企業交渉へ向けて、要求の絞り込みなどを行いました。
なお関西地協で交渉を予定しているのは、大成建設㈱、清水建設㈱、㈱大林組、㈱奥村組、㈱長谷工コーポレーション、大和ハウス工業㈱、積水ハウス㈱、住友林業㈱の8社です。
4月24日には京都中央支部が主催する「資本従事者の会・熱中症対策編」が、同支部の事務所で開催され、11人が参加しました。
同会議はハウスメーカーに従事する仲間をメインに、現場での熱中症対策の要求を具体化させるために開催されている会議で、2025年度大手企業交渉で実際に企業側に求める素案が仲間の意見をもとに構築されました。
会議には内装や塗装、左官・外構、美装の仲間が参加。現場に入る時期や室内外の違いなどもある中で、丁寧に議論がすすめられ基本的な要求の柱を確認しました。
まず全現場に「WBGT計測器」と、水分や塩分補給、急冷材を備えた「熱中症対策キット」の設置を求めることを確認。続いて水分補給では冷蔵庫やウオーターサーバーなど冷えた飲み物の常備を求め、それがかなわない場合は「実費保障をすること」を求めることも話しあわれました。
右記以外の要求とあわせて、設置などを求める期間は6月から10月の5ヵ月間とすることも確認。大手企業交渉に参加する仲間に要求内容が託されました。
【建築ニュース1266号(2025年5月15日付)】