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【第2回】祝園分屯地拡張計画とは/国内では最大の増設数

2025年2月4日

 防衛省は安保3文書に基づく弾薬庫新設をめぐり、新たに精華町にある祝園分屯地で長距離ミサイルなどを配備できる弾薬庫計画を発表しました。その全容に迫る連載の第2回目です。


政府は敵基地攻撃に使う長距離射程ミサイルの大量取得に伴って2032年度までに大型弾薬庫130棟を新設する方針です。その弾薬庫拡大には祝園分屯地に加え、海上自衛隊の舞鶴地方総監部なども候補に挙がっています。
現在までに祝園分屯地は8棟の新設予定と国内で最も多く、分屯地周辺には住宅地が多数あるため住民からも不安の声が寄せられています。(前号参照)
政府は長距離射程ミサイルの大量取得に関して「抑止力のためのミサイル基地化」であると説明しています。しかしながらロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルによるイラン空爆を見ても、軍事施設や核関連施設が真っ先に攻撃されているわけで、抑止が効かず攻撃を受けると標的となってしまうことは明らかです。
2024年11月に住民ネットワークなどが主催で行った祝園分屯地の現地視察・説明会でも、いたるところにドローンなどの飛行を禁止する警告があり、すでに厳戒態勢が敷かれていることがわかっています。
軍拡路線の果てに、被害者が周辺住民になってしまうなどあってはなりません。住民ネットワークは情報公開と住民説明会の開催を防衛省に求めています。

【建築ニュース1260号(2025年2月1日・15日付)】

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