2019年7月6日
日本の行く末を大きく左右する国政選挙が近づいています。7月21日に投開票が行われる参議院選挙では、消費税の増税と、憲法改悪が大きな争点としてあげられ、野党も1人区の選挙区では統一候補を立てて、与党と正面からぶつかりあう構図となっています。また2人区の京都選挙区でも激戦が予想されています。
今回の選挙について、投票に参加する仲間たちに「気になる争点」を聞いてみました。
【洛南・大野さん】
一番気になるのはなんといっても消費税の増税です。私たちベテラン世代にももちろん痛手ですが、子や孫たちにとっては長い期間のしかかる大きな負担です。やはりお金持ちの与党議員には、私たち庶民の苦しみはわからないのです。この選挙で私は「増税反対の意思表示」をしたいと思っています。
そしてこの間の政治を見ていて思うのが「与党議員の質の悪さ」です。失言や放言に加え、国会の議場で口汚い言葉で野党をののしる若手議員など、見るに堪えない姿の議員が多すぎます。その質の悪さの要因はやはりトップである安倍首相が繰り返す改ざん、隠ぺい、はぐらかしの姿勢にあると思っています。
私も支部の役員として、「投票に行こう」と声をかける立場でもあります。若い世代の人たちは忙しいときもあるかも知れませんが、期日前投票なども利用して選挙権を行使してほしいと思います。その1票が自分や家族の未来を守る礎になるわけですから。
【綾部・藤本さん】
私が一番腹が立っているのは年金問題です。「老後に不足するのは2000万円」という話が出ていますが、2000万円は厚生年金受給者で、組合の仲間で現在受給対象となっている多くは国民年金です。国民年金なら5000万円不足するそうです。私たちはそのお金をどうすればいいのでしょうか。
この件で追及を受けると金融庁だとか、民主党政権時代だとか人のせいにしてばかりの与党。マクロ経済スライドという悪魔の仕組みを作り上げた自民党と公明党は絶対に許せません。
【乙訓・永井さん】
これほどまでに国民をバカにしたような態度をあからさまにする政権があったでしょうか。
年金問題も含め森友・加計問題、アベノミクス偽装、セクハラに関する発言など、安倍首相と麻生財務大臣のコンビは本当に不誠実極まりない。顔も見たくありません。
今回の参議院選挙は彼らを権力から降ろす絶好のチャンスだと思っています。野党の前進に期待します。
【建築ニュース1147号(2019年7月15日付)】