2022年10月17日
10月2日、午後2時から「10・2関西建設アスベスト訴訟大集会~大阪・京都の勝利判決で建材企業を追いつめ、アスベスト被害の全面解決を!」がオンラインで行われ、メイン会場となる大阪会場と京建労会館、個人をネットで結んで開催されました。
まずはじめに関西建設アスベスト訴訟統一本部の共同代表である阪神土建委員長の足立さんがあいさつに立ちました。足立さんは「2021年5月に最高裁判決が大阪と京都同時に出されました。念願だった国の責任が確定し、当時の菅首相から直接、仲間が謝罪を受けたことは非常に大きなことでした。まだ終わってはいません。企業からの謝罪や基金創設などたたかいは続きます。そのために私たちの現在地を確認するうえで、本集会は重要な集会といえます」と、集会開催の意義を語りました。
続いて大阪、京都の両訴訟についての報告が担当弁護士から行われ、京都訴訟を代表して谷弁護士が1陣訴訟の概要とともに2陣と3陣の進行状況について解説しました。
集会には全国各地で大阪・京都と同様にたたかっている仲間たちからも連帯のメッセージが送られました。そうした全国的な動きや基金制度創設へ向けた国会の動きなどを建設アスベスト訴訟全国連絡会の清水事務局長から報告がありました。
清水さんは2021年の最高裁判決から給付金法成立までの3週間を「怒涛の3週間」と表現し、「原告が先頭に立ちたたかいぬいたからこそ、国と企業に勝利し、そして一人親方救済への道が拓けた」と原告の仲間をたたえました。
集会の最後には大阪と京都の双方の原告がさらなるたたかいへ向けた決意表明を行い、京都からは2陣共同代表の北村さんがマイクを持ちました。北村さんは「この秋に2陣も結審を迎えます。そして新たに3陣の仲間が立ち上がりました。1陣で認められなかった屋外工の救済と企業からの謝罪を何としても勝ちとりたい」と「全員救済」判決へ決意を語り、集会は締めくくられました。
【建築ニュース1213号(2022年11月1日付)】