第48回住宅デー 6月8日(日)
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アスベスト闘争

関西建設アスベスト京都2陣訴訟控訴審/塗装作業での責任認定を/原告と元同僚が証言

2025年3月17日

 3月4日、大阪高等裁判所で関西建設アスベスト京都2陣訴訟の第4回期日が行われ、傍聴支援行動などに92人が参加しました。なお同訴訟は2023年3月に出された京都地裁判決の控訴審として行われている裁判です。
今回の期日には地裁判決で救済されなかった堂谷さん(塗装・山科)の本人尋問と、同じ塗装工で堂谷さんとともに仕事をしていた経験もある、3陣原告の端さん(塗装・醍醐)の証人尋問が行われました。尋問に立った2人の仲間は主に、塗装の下地処理としてのモルタル研磨作業について証言しました。
まずはじめに証言に立ったのは端さんで、1974年から1978年まで堂谷さんと一緒に働いていた経験と、前述したモルタルの研磨作業についての詳細を語りました。
端さんは福山和人弁護士の質問に対してしっかりとした口調で答え、木造戸建て住宅の屋内塗装作業について丁寧に解説しました。
端さんは「石綿板や耐火ボード、スレートボードなどの継ぎ目やねじ穴にパテを塗って、できた凹凸に対して紙やすりで研磨する作業です。パテだけを研磨することはできませんから、一緒にボードも研磨します。その時に粉じんが発生しますし、ボードと顔の距離は30センチほどしか離れていないので、研磨で舞った粉じんを吸入したと思います」と、塗装工でも石綿含有建材の粉じんを吸入した経過があることを、福山弁護士の問いにあわせて答えました。
続いて行われた堂谷さんへの質問でも同様の問いが福山弁護士から行われ、堂谷さんも塗装工としての石綿粉じんばく露の経過を説明しました。
終了後は大阪弁護士会館で報告集会が行われ、尋問に立った堂谷さんや端さんの労を全員でねぎらいました。福山弁護士からは次回期日で結審の見込みがある旨の報告も行われました。
最後は秋間副委員長の団結ガンバロウで閉会しました。

【建築ニュース1263号(2025年4月1日付)】

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