2024年11月7日
10月28日、大阪市北区の大阪高等裁判所で建設アスベスト京都2陣訴訟の第2回期日が行われ、京建労の各支部や関連団体などから67人の支援者が傍聴に駆けつけました。
午後2時の開廷を前に大阪高裁の202号法廷は支援者や一般の傍聴参加者などでほぼ満席となりました。今回の期日では9月に京都地裁で行われた3陣の第13回期日と同じく、原告弁護団の前田弁護士からアスベスト建材に記された表示に関するプレゼンが行われました。
これは解体工への企業責任を否定する理由として、最高裁などが判示した「建材表示が経年劣化や加工などで失われる」という論拠が誤りであることを示すために、京建労の仲間の協力などを得て、実際に20年から最大56年経過した建材の実例を示し、「建材の表記は残り続ける」という結論を示したものです。なおプレゼンの内容は、3陣第13回期日を報じた本紙1254号に掲載されています。
期日終了後は北浜ビジネス会館に場所を移し、報告集会が行われました。報告集会では弁護団から進行協議の結果や、2陣と3陣の今後の日程などが報告されました。また今回は大阪訴訟の仲間や泉南アスベスト国賠訴訟の仲間も支援に駆けつけ、激励のあいさつも行われました。
最後は11月から活躍の場を全建総連に移す酒井副委員長が登壇。1陣の提訴など京都訴訟草創期から事務方としてかかわってきた思い出などを語り(下記参照)、団結ガンバロウで訴訟勝利と早期解決へ決意を固めあいました。
【本部・酒井仁巳副委員長】
2011年に1陣の寺前団長や遺族原告の北村光子さんなど11人の仲間と地裁に提訴して13年が経ちました。この訴訟は大きな成果をあげましたが、あまりにも時間が長すぎます。あらためて早期解決をみんなで勝ちとりましょう。
11月からは別の任務になりますが、全力で応援をさせてもらいます。