大工のヨッさんの道具紹介
メジャー
大工の腰袋の中に必ず入っているもののひとつにメジャーがある。よくスケールというが、正式にはコンベックスか。ただ、大工の使うメジャーにはミリ目盛りと「寸尺の目盛り」がついている。
錐(きり)
最近使わなくなった道具の一つに錐(きり)がある。釘などを打つとき材が割れないように、また硬くて釘が通らないときなどに下穴を開けるのだが、私の見習いの頃などは、原始人が火でも起こさんばかりにぐりぐりと錐で開けたものだ。
砥石(2)
先号に引き続き今号も砥石をとり上げたいと思う。
刃物の切れ味は砥石に懸かっているといっても過言ではない。以前鉋の話で触れた、鉋くずをどれだけ薄く削れるかという競技があるが、向こうが透けるほどの鉋くずを出そうと思うと、鉋だけでなく砥石の調整で大きく左右される。
砥石(1)
今号と来号は2回にわたって砥石を取り上げたい。いくら名工の鉋やノミであってもそれを研ぐ砥石や技術が悪ければ刃物本来の切れ味が発揮できない。かつて丹波や亀岡周辺の山は日本一の砥石の産地であったが今ではほとんどの鉱山が閉鎖され採掘している山はごくわずかになっている。
水平器
建物だけに限らず、橋でも道路でも一番最初にしなければならない作業が「水盛り」、すなわち水平の基準を出すことである。よく道路工事などで測量士が三脚を立てて何かを覗いているが、あれは水平(レベル)を測っているのである。
鋸(のこぎり)
鋸(のこぎり)にも多くの種類がある。代表的な両刃鋸。溝を挽くためのあぜ挽き鋸や、製材に使う大鋸、孔などを空けるための挽き回し鋸、金属を切るための弓鋸など切る材によっていろんな鋸がある。
金槌(げんのう)
どの大工の腰袋にも必ず入っているものに「金槌」「げんのう」がある。片方がとがっているものを金槌、両方平たいものを(両口)玄能と言う。かなづちは金の槌でわかるのだが、げんのうとはなんぞやと調べてみると昔の僧侶の名前に由来するらしい。
御幣(ごへい)
大工にとって新年の次にめでたいのは上棟(建前)である。地方によっても様々だが上棟には御幣(ごへい)を祭る。御幣というのは三尺くらいの板に両紙垂れをはさみ、扇子や水引で飾られた縁起物で、施主、施工者、建築日等を書き、工事の安全と家内の繁栄を祈願する。一般に京都の御幣にはおかめの面がつくが、この由来は次の故事による。
道具にまつわるエピソード
京建労には、いろんな職種の人がいますが、案外他の職種のこと、特に道具のことについては知らないことが多いのではないでしょうか。今号から月一回そんな道具のうんちくや道具にまつわるエピソードなどを綴っていきたいと思います。