ナビゲーションをスキップ
月別

いらかの波(No.958)

2010年8月 5日(木)
カテゴリ:

 夏休み。共働きのわが家の場合、長く続く休み期間中、子どもたちの行先は大抵の場合、私の実家となる。歩いて2分の隣の町内ですから、恵まれた環境。朝、組合事務所に出てくる前に、子どもたちを連れて実家へ立ち寄る。

  ある朝、内装業の父は、現場へ向かう準備中。今日は、母も一緒に出かけると言う。聞けば「親類の家の工事だから子どもたちも連れて行く」とのこと。私の子どもの頃、夏休みになると父の「現場」へ連れていってもらったことを思い出す。今では工事現場に小学生がウロウロすることは、そうそうできない。
 30
年近くも前の私は、クロス貼りをする父の傍で、スポンジ絞りをしつつ、仕事を見ていた。足場板も木製。たわむ板の上で、器用に天井にクロスを貼る父を、その現場の暑さとともに、記憶している。「ボン、偉いな~」と言いながら、大工さんに貰った缶ジュースは、冷たくて美味かった。
 昔は何処にでもあった労働の姿。特に建設労働者の働く姿は、見えにくくなった。その大変さも、その値打ちも見えにくい。本紙には、子どもたちからの投稿も寄せられるが、現場に遊びに行くことができない子どもたちの為にも、機関紙には「職人」の働く姿を多く掲載したい。(巧)

Clip to Evernote  Check