旧陸軍第16師団輜重(しちょう)部隊の遺構が、伏見区の市消防学校跡地から、京都教育大附属高の敷地内に移設され、保存されることになりました。この移設工事を手がけたのは、山科支部の小林高馬さん(本部税対部長・造園業)。戦争遺跡を残す運動を、プロの技術で支えました。
※輜重部隊(しちょうぶたい)とは、弾薬・食糧などを補給する任務を持った部隊。
「保存する会」/ 京建労に相談
伏見区の深草周辺は、陸軍第16師団関係の施設が多く存在した場所です。ここにあった、京都市消防学校には貴重な遺構である門柱や歩哨舎が残されていました。
この消防学校が、南区の上鳥羽に移転し、学校跡地は更地にして売却されるために、この遺構だけを残すことはできなくなっていました。
そこで地元住民らは「陸軍第16師団輜重部隊の遺跡を保存する会」を結成して、保存対策に乗り出し、市消防局との話し合いや、移設先探し、募金活動などにとりくんできました。
「保存する会」のメンバーは京建労伏見支部に相談し、小林高馬さんが工事を引き受けました。
仕事も運動もがんばる
見学会であいさつに立った、小林さんは「私は仕事もしっかりするけれど、みなさんと一緒に、平和を守る運動もがんばっていきたい」と話しました。
また、この遺構の説明版の設置にあたっては、小林さんが丹波産の石を提供し、全京都建設協同組合が作製。銘板には、全京都建築労働組合と合わせて、2つの名が並んでいます。
