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組合のアスベスト対策で新たな認定事例/闘えば つながる希望と生命

2007年3月 1日(木)
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30年前の記憶を裏付け「元請不明」のまま認定

 乙訓支部のAさん(66)は、工事歴40年以上になるベテラン内装工。2004年9月の支部健康診断からX線写真の再読影を経て、CT検査に移行。

 Aさんは昨年1月に実施した組合のアスベスト二次検診で「びまん性胸膜肥厚」との診断結果が告げられました。

 その傍ら、呼吸器治療に定評のある桂病院で診察を受けたところ、肥厚は18ミリに達するなど、さらに詳しい診断を告げられ、その後検査入院を断続的に繰り返します。

過去の作業状況をもとに認定申請へ

 Aさんは、自営期間が25年間と長く、この期間は労災の特別加入をしていませんでした。さらに労働者時に勤務していた事業所はもっぱら下請工事を受注し、工事現場も、その元請建設会社も日々転々とするという実態がありました。

 過去の工事実績に登場する元請企業名は、大林組・竹中工務店・清水建設など有名ゼネコンがずらり。Aさんは「アスベストが危険な物質であることを隠して労働者に従事させたゼネコンには、腹が立ってしょうがない」と語ります。

 京建労は、Aさんが地元内装工事業者に雇用されていた11年間の現場での作業を個別詳細にききとりました。Aさんは一方で、工事に入ったマンション・ビルをたずね、「定礎板」の日付で自分の記憶を裏付けていきました。

 組合はこの事例について「最もアスベスト曝露を受けた時期が労働者期間の作業であり、健康被害の相対的有力な原因となった」と主張。元請が複数のため、最終曝露事業場・元請不詳のまま認定申請。今年1月30日付けで認定決定をかちとる画期的な事例となりました。

 Aさんは「組合に入っていたからこそ、労災手続きの相談もできたし、複雑な認定のとりくみもしてもらえた。いま改めて、京建労に入っていてよかったと思う。未加入の仲間にはこの経験を広げ、京建労に入って職人の命を救おうと訴えていきたい」と話しています。

石綿有害性の隠ぺい/そりゃあ殺生でっせ

 亀岡支部のBさん(71)は青年時代からゼネコン現場を飛び回る左官工で、このたび京建労のアスベスト検診を通じて職業病認定をかちとりました。

 Bさんは「クボタの報道を見て、はじめてアスベストが危険なものだと知りました。若いころ、学校やマンションの現場で埃まみれ、肌チクチクにしな がら仕事をしていたことを思い出し、ぞっとしました。当時はみんな、そんな環境で仕事をしていて、アスベストといえば煙突の素材ぐらいしか思いつきません でした。大手は有害物質だとの情報を伏せていたんですね。そりゃあ殺生な話です」と話します。

 京建労が職人の立場で救済活動にとりくんでいることを、「みんなに知ってもらわなあかん」と話しています。

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