住宅改修助成制度をすべての市町村に広げよう~京建労の「創設を求める運動」を振り返る
国の政策の推進には既存住宅の改修は不可欠!
今こそ住宅改修助成制度の創設を
国土交通省が基本方針を定めた「長期優良住宅の普及の促進に関する法律(長期優良住宅普及促進法)」案が、2008年12月に衆議院国土交通委員会、参議院同委員会で可決され、成立しました。この法律は、「長期優良住宅」の普及・促進のため、行政が認定した住宅に金融メリットをつけるなどしたもので、福田元首相が打ち出した、いわゆる「200年住宅構想」の根幹となるものです。
修正された法律の内容には、伝統的木造住宅や国産材利用、人材養成および資質の向上、木材使用に関する伝統的技術を含む技術の研究開発・成果の普及、景観配慮・地域における居住環境維持・向上などが盛り込まれました。
京建労は、従来から耐震改修助成制度の拡充、住宅改修助成制度の実現に向けた取り組みを行ってきました。私たちが要求している制度は、まさに、国が住生活基本法で打ち出した「フローからストック」への転換に寄与します。既存住宅も改修・補強を行ってこそ、長く住み続けるという政策方向と合致します。
しかし、京都府などは「個人資産に税金は投入できない」という、使い古された理由で、この間、住宅改修助成制度の実現を拒んできました。むしろ、これこそ、国が推し進めようとする「長期優良住宅普及促進」の政策に背を向けるものです。
実際に、地域住民の「もう少し助成額を上げてもらえれば改修するのだが」「身の回りの、小規模な改修も助成の対象にしてほしい」など、制度の創設、拡充を求める根強い声があります。(組合が行った、住宅改修意識調査アンケートより)
住民の住宅改善要求をつかみ、私たち京建労が要求してきた、『住宅改修助成制度の創設』運動の再構築を図らなければなりません。
住宅改修(リフォーム)助成制度をすべての市町村に
広げよう~京建労の「創設を求める運動」
実施した自治体で、抜群の経済効果が実証
●赤色は現在制度があるところ
●青色は過去制度があったところ
- 京田辺市では...(時限事業のため現在消滅)
- 助成決定件数...256件
工事総額.........4億5,193万円
助成対象額......2,253万円
経済効果20.1倍!
- 網野町では...(時限事業のため現在消滅)
- 助成決定件数...173件
工事総額.........3億328万円
助成対象額......1,530万円
経済効果19.8倍!
- 京丹後市では...
- 助成決定件数...130件
工事総額.........2億8,587万円
助成対象額......390万円
経済効果73倍!
- 与謝野町では...
- 助成決定件数...305件
工事総額.........7億3,504万円
助成対象額......4650万円
経済効果15.8倍!
- 加悦町では...(時限事業のため現在消滅)
- 30万円以上の工事費用の15%(12万円以内)を助成する府内最高の助成制度
助成決定件数...98件
工事総額.........1億9,670万円
助成対象額......1,091万円
経済効果18倍!
- 福知山市では...(時限事業のため現在消滅)
- 2007年3月までに...
助成決定件数...1,672件
工事総額.........25億9,620万円
助成対象額......1億4,859万円
経済効果17.5倍!
木津町と大江町でも創設されました
(時限事業のため現在消滅)
「住宅改修助成制度」とは
「住宅改修助成制度」とは、地域住民の住宅改修(リフォーム)に際して、地元の業者がその工事を行う場合、自治体が一定の補助金を出す制度です。京都府内では、網野町、京田辺市、加悦町、大江町、木津町、福知山市、京丹後市、与謝野町で導入の実績があります。
「他の自治体でもぜひ創設してほしい」
京建労などがたくさんの府民のみなさんにご協力をいただいて運動をすすめてきた『住宅改修への助成制度』は、2002年5 月から丹後の網野町で始まり、その後、多くの自治体に広がりました。
マスコミや国も注目した
| 京都新聞 2002年10月9日付け (画像:約 88 K) |
洛南タイムス 2002年10月3日付け (画像:約 70 K) |
京都民報 2002年9月22日付け (画像:約 230 K) |
国土交通省 2002年9月6日の要請 |
京建労の「住宅改修工事に5%の助成制度の創設」を求める請願運動に各界からの期待の声が寄せられた。
(「100万人署名推進実行委員会」発行の「コメント集」より)
| 弁護士 久米 弘子さん |
京都女性建築技術者の会 代表 富永 斉美さん |
弁護士 中島 晃さん |
画家 永田 萠さん |
| 朝日建設工業株式会社代表取締役社長 池本 和彦さん |
写真家 溝縁ひろしさん |
新日本婦人の会京都府本部会長 土本 芳子さん |
前府立大学学長 龍谷大学教授 広原 盛明さん |
市民のみなさんの声(運動の中で)
- 京田辺市にお住まいの方からは――
- 「家の改修は、消費税分だってばかにならん金額でしょう? 消費税分が助成金で出るのはありがたいですね」
「助成制度のことを知人から聞いて、これを機会に水回りの修理を考えました。必要な修理でも、この不況で踏ん切りがつかなかったんですが、ありがたいですね」などの声が寄せられています。
- 「ほんまに助かりました」網野町・Hさん(75歳)
- 玄関の増改築で、大工さんの見積もりギリギリの予算しかなく、「やめようかな?」と思っていたところ、町から助成金が出ると聞いて、近所の大工さんに頼みました。ほんまに助かりました。10万円の助成金が出たので、近所の電気屋さんで生ゴミ処理機も買いました。私や大工さんだけでなく、電気屋さんまで喜ぶほんまにいい制度です。