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そもそも「アスベスト=石綿」とは?

国の対応が遅れて被害が拡大 そもそも「アスベスト=石綿」とは?

 石綿(いしわた・せきめん)というくらい柔らかい繊維ですが、鉱物繊維なので火にくべても燃えません。アスベストというのはギリシャ語で「消すことができない」「永遠不滅の」という意味です。

あまりに遅すぎた日本の「石綿対策」

 当初は「奇跡の鉱物」「天然の贈り物」と呼ばれたアスベスト。実は「悪魔の鉱物」「静かな時限爆弾」であることが解りました。早くから危険性を知りながら国民に知らさず、規制を怠った国の責任は重大です。

1940年
大阪で石綿肺の調査
1972年
WHOが発ガン性を指摘
1974年
輸入ピーク、年間35万トン
1975年
石綿の吹付け、原則禁止
1986年
ILOが石綿規制条約・勧告を採択
1987年
「学校パニック」
1995年
青石綿、茶石綿の使用禁止
2004年
建材での「原則」使用禁止
2005年
ILO石綿条約を国会が承認
2006年
石綿使用・製造の全面禁止
(一部の除外品のぞく)

 使用の歴史は古く、古代エジプトでは紀元前からミイラを包む布に使われていたのをはじめ、ギリシャ、ローマなどの書物にも登場しています。日本で初めてアスベスト布の製造に成功したのは江戸時代の平賀源内ですが、平安時代に書かれた「竹取物語」にも出てくるなど、古くから知られていました。

 日本で大量に使われるようになったのは1930年頃からで、戦争で一時輸入は中断されますが、輸入量が35万トンに達した1974年をピークに、これまで約1000万トンが輸入されています。石綿は「絶縁性」「不燃・耐熱性」「耐摩耗性」など優れた特性を持っており、しかも安価であったため幅広く使われた結果、利用範囲は3000品目にも及んでいますが量的にはそのほとんどが吹付け材料や石綿スレートなど建材として使われてきました。

石綿(アスベスト)の特性

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