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Web建築ニュース

いらかの波 No.1162

2020年4月3日

先日、大工の仲間との間で「今頃は親方になって現場の段取りをしていればよいという目標だったのに」とか「僕らの世代が一番工法が変わったのかな」という会話があった。私もこの建設の業界についた頃は、いずれは親方になり職人も雇いという思いを持っていたものだが、いまだに現場で汗を流している▼工法は大きく変わった。構造材の加工は手加工で1ヵ月程度かかっていたのが、プレカットに代わり数日で仕上がるようになった。いまやそれが主流となっている。これも資本主義の時代の流れなのかなと感じている▼労働の面も変わった。見習いのころは月2回の休日で、仕事が押してくると休みがなくなることはめずらしくなかった。それが日曜と祝日は休みで、週休2日の声も聞こえてくるようになったし、それが就職時の条件でもある。しかしながら工期との兼ねあいで、そうはいかないのが現状だ▼また人を雇おうと思うと、当然ながら最低賃金以上は保障しないといけないし、一人親方さんたちに応援に来てもらおうと思うと、それなりの賃金を払わなければならない。それも請負金額によっては希望に添えないことも少なくない。いろいろ考えていると乗り越えないといけない壁は高い。(政)

【建築ニュース1162号(2020年4月14日付)】

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