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Web建築ニュース

いらかの波 No.1118

2018年3月5日

昨年、京丹後市から84件の工事が発注された。その一覧表を見て驚く。64件(76%)が最低制限価格での落札。『当然その価格が公表されているのだな』と思った。ところが、積算根拠となる数値が公表されているのみで、業者はそれをもとに積算し、最低制限価格を予想して入札に臨むことになる▼昨年7月の土木工事の入札結果を見ると、23社が応札して、19社が最低制限価格6312万6000円をいれた。業者は経験と単価表によって価格をはじき出すらしい。そうやって発注の76%が最低制限価格での落札になった▼19社からどうして1社を選ぶのか。与謝野町はクジを引いて決める。京丹後市は3ケタの数字を入力し、あとはコンピューターが乱数表を出し、決める。どちらにせよ、クジによって会社の運命が決まる▼「軽トラック1台買えない」「借金があってやめられない」「丹後の建設業者が半分になった」。いろいろ悲壮な声が聞こえる。一緒になってとりくんでくれる行政を作り上げていかなければ、先は見えてこない▼「光のあたらないところに光をあてるのが政治の役割」と知事選に出馬表明をした福山弁護士を知事に押し上げたい。丹後に住み続けるために。子ども、孫のために。(兼)

【建築ニュース1118号(2018年3月15日付け)】

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