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改憲発議を止めてきた人々が集う/憲法記念日に9条守る大集会

2019年5月15日

 5月3日の憲法記念日に円山公園音楽堂で開催される「憲法集会in京都」に毎年参加しています。2019年は、安倍政権が狙う改憲を阻止する意味で重要となる参議院選挙がせまっています。憲法を守り生かす運動にとって節目の集会となった今年、「多くの仲間と家族で参加しよう」とよびかけて京建労から378人、全体で3300人超が参加して「安倍9条改憲NO!」を訴えました。

 円山公園音楽堂に「許すな国会発議 安倍9条改憲にとどめを!」とするサブタイトルが掲示されて始まった「生かそう憲法守ろう9条 5・3憲法集会in京都」は、憲法9条京都の会の代表世話人に新たに加わった岡野八代さん(同志社大教授)のあいさつで始まり、岡野さんが「安倍政権の思うがままに、法律も統計も、時間の感覚さえも軽視されている中で、非力な私でもみなさんと一緒に居ることに意味がある」と訴えると会場は大きな拍手に包まれました。
来ひんとして、社会民主党・新社会党・日本共産党・緑の党から政党代表が登壇してスピーチし、いずれの政党からも安倍政権による改ざんと隠ぺいの政治を批判して、野党共闘に対する前向きな発言が続きました。政党の発言後には憲法9条京都の会代表世話人とともに壇上に並び、市民と野党の連携を示しました。
また、国民民主党京都府連会長の前原誠司氏、参議院議員の福山哲郎氏らから集会へのメッセージが届けられました。
 集会は小森陽一さんによる講演(左記)と、アピール発言のあと集会決議を採択して、河原町御池交差点までの道を「憲法ウォーク」として行進しました。
なお、集会時点の「安倍改憲NO! 全国3000万人署名」は京都府で42万1937筆の到達にのぼることが紹介されました。

〔講演〕平和守るのは主権者国民/東大教授 小森陽一さん

 円山公園音楽堂での、東京大学教授で九条の会事務局長の小森陽一さんによる講演より、その一部を紹介します。

改元と天皇の代替わりに乗じて安倍政権は「日本は新しくなる。憲法も新しく」と政治利用して、開けなくなっていた憲法審査会を5月9日に開きます。いま本当に大事なことは何なのか、多くの市民の方々に訴えましょう。「平成」と名付けられた時代、平和であった時代をもたらしたのは、私たち主権者である国民が運動していたからです。だから「平成」の年月、日本は戦争してこなかったのではないですか。
1992年6月末に宮沢政権によるPKO協力法で自衛隊が海外に出始めた。そこから「憲法9条を絶対変えてはならない」と主張したことで、政権は自衛隊が行けるのは「非戦闘地域だけ」だと決めた。だから戦闘のおこった南スーダンから自衛隊は帰って来ざるを得なかった。市民の「憲法守れ」の運動が、自衛隊員の命を守ってきたのではないですか。
1993年、宮沢政権に不信任案が出され、自民党は分裂して解散総選挙。「9条を変えて国際貢献」が一致点の反自民非共産の細川政権ができました。
そして、憲法を変えるためには「小選挙区制」が必要だとして、この最悪の選挙制度のもとで改憲派が圧倒的多数を占める国会になりましたが、これも改憲を狙う一環だったのです。
 ソ連が崩壊して日米安保条約が要らなくなった。以来、「北朝鮮の核が危険」といわれてきました。大事なことはアメリカの戦争に協力するのではなく、平和なアジアの建設のために憲法9条をいかした政治をすることではないですか。
「3000万人署名」を集めきることは、立憲野党の得票数を示す点でも、改憲の野望を絶対許さないと示すことです。(文責は編集部)

【建築ニュース1144号(2019年6月1日付)】

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