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2019年2月20日

「繁忙期の単価引き上げ」など/仕事環境改善へ連帯要望/美装のつどいを開催

 賃金対策部は2016年から「職種別のつどい」を毎年開催してきました。これまで行ったのは2016年に「電工」(参加11人)、2017年に「床・クロス」(参加16人)、2018年に「塗装・防水」(参加25人)。そして1月に4つめの「美装」(参加19人)を開催しました。
開催の目的は、国や業界がすすめている設計労務単価の引き上げや法定福利費別枠支給、そして建設キャリアアップシステムの能力評価(資格や経験によっての技能ランクづけ)がすすんでくる中で、職種ごとの論議や交流を行い、賃金・単価引き上げ交渉や法定福利費の一斉請求等、仕事環境の改善につながればと実施してきたものです。
1月30日に開催した「美装のつどい」では3つのグループに分かれて意見交換を行いました。「ハウスメーカーは、最近法定福利費がつくようになったが、その分単価が下がっている可能性があり、問い合わせをしている」「1軒9000円とかある。市内では駐車場代が上限なしのところもあるので変なところにとめたら、赤字」「繁忙期(2・3・4月)の単価をなんとか上げられないか」「単価も下げられる一方になっており、何か上げていくアクションが必要かと思う」「私はすべての取引先ではないが、交渉している。繁忙期は総額の15%程度上乗せ。関係性がある取引先とはやれている」「みんなが言っていくことが必要。業界全体で当たり前になっていけば良い」などの意見交流ができ、参加者からは「またやってほしい」「企業交渉に参加したい」との感想も寄せられています。
また参加者同士の名刺交換も行い、繁忙期での人材確保についての交流もできました。

浮き彫りになるひどい事例/実績積み重ね課題が見えた

2019年度以降は「職種別のつどい」に関して、受け止めや感想から少し整理をしてすすめていく必要があります。まず一つは同業種との「つながりあえる機会」としてかなり良い受け止めがされた点です。申し込みも支部を通さない自主的な参加が目立ったところも特徴的な点です。
この受け止めは一人親方化や人手不足の前提と合わせて、同業種のつながりがより求められているという分析が可能となります。この点は「加入している仲間どうし、つながりを仕事に活かせる機会をどうつくるか」という視点から、これからも議論が必要です。
もう一つは職種ごとの作業内容には、標準的とされる単価やその作業単価に含まれる項目に一定の基準があることが浮き彫りになり、条件を切り下げられやすい箇所や、だれが聞いてもひどい切り下げ事例が浮かびあがってきた点です。
例をあげると床・クロスのつどいで話された「施工後、スイッチやコンセント部分について減額がされる」は、とても印象的な内容でした。この点は独自の単価や単価に含まれる範囲があって当たり前ともいえます。しかし個々に切り離された中で中小事業所や一人親方は、上位業者との力関係などで弱い立場に立ちやすい実態が具体的に表面化しました。これは開催の目的であり、労働条件改善に向けた最初の一歩になる「課題の見える化」が示せた点であります。
この点は賃金対策部として、3年間その都度模索しながら、手法などの工夫をしとりくんできた一定の成果といえます。今後は契約条件の最低下限基準や技能評価と賃金基準などの検討が課題となります。
今後の運動のすすめ方として、これからも仲間のみなさんにご意見を頂戴しながら、実践を積み重ねていく必要があります。

【建築ニュース1138号(2019年3月1日付)】

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