Web建築ニュース

いらかの波 No.1135

2018年12月11日

「愛国心はナショナリズムの対極にある」。11月11日で、第1次世界大戦の終結から100年を迎えた。パリで行われた記念式典で、フランスのマクロン大統領は演説し、悲惨な戦争からふたたび第2次世界大戦をおこしてしまった史実をふり返って「いま一度、平和を最優先に」と訴えた▼戦争史と現在が語らせたこの警鐘は、世界に混乱と死を招く自国至上主義者への堂々たる「侮辱」に違いなかった。トランプ米大統領は米国人戦没者墓地への訪問を「雨で中止」。そこに眠る自国の先人たちは、砲弾の雨の中で泥だらけになって眠りについただろうに▼第2次世界大戦のナチスを生んだ優生思想は、遺伝子的優劣をつけて虐殺までも正当化した。差別と独善の極みであったが、人々は貧困への不安と、他国への不満の中で思考誘導された▼凱旋門からのよびかけは「平和のためにたたかう」こと。「ヘイト」「女性蔑視」、差別発言の絶えない独善的勢力が「改憲」をいう国で▼「少なくとも、あなたたちに『平和憲法』は変えさせない」と最大公約数の共同をよびかける。「差別」か「平等」か、本来は当たり前の道義的選択を間違えた過去もまた人類史。戦争を止める力は、大多数の庶民の英知に託されている。(巧)

【建築ニュース1135号(2018年12月15日付)】

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