アスベスト闘争

アスベスト2陣訴訟第23回期日/ニチアス(旧日本アスベスト㈱)は裁判をまだ続けるのか/「夫は尋問前に他界」

2021年10月5日

 関西建設アスベスト京都2陣訴訟第23回期日が、9月13日に京都地裁101号大法廷で開かれました。この日の尋問には、本人尋問の直前に59歳で亡くなられた井尻さん(軽天工)の遺族である久美子さんが遺族原告として、闘病のようすや無念の思いを証言しました

 この日、法廷での尋問の中で、治療処置中の井尻さんの映像が映写されて、切除した右肺の部分に溜まる膿をガーゼでとりだすようす(裁判所に提出したDVDの一部)を見ることができました。直視できない人も見受けられ、過酷な健康被害の一端が明かされました。妻の久美子さんは富美彦さんが尋問を前にして他界されたことについて「自分の言葉で伝えたいと言っていました。本当に残念だったと思います」と語りました。
閉廷後に弁護士会館で行った報告集会で奥田副委員長は「法廷での映像に、目をつぶっている企業側弁護士もいました。動揺して見ることもできないのか。前回7月の期日から今回までに、2人の被害者本人原告が亡くなってしまいました。井尻さんが亡くなったのは12月でした。本当に時間がない。メーカーにも分かってほしい」とあいさつし悔しさをにじませました。
井尻さんを担当する谷文彰弁護士は、「12月15日、尋問予定の3日前に残念ながら亡くなってしまいました。ご主人に変わって証言をしていただけました。ご苦労様でした」と、久美子さんの労をねぎらいました。
松原秀樹書記次長は最高裁判決後の全国の動向を報告し、「今日もニチアス(旧日本アスベスト㈱)の反対尋問がありましたが、情報では、東京で行われているニチアスとの個別進行協議で『最後まで裁判を続ける』と言っている」と語ると、参加者からどよめきの声があがり、松原書記次長は企業責任を求める運動を強める必要性を訴えました。
次回第24回期日は11月25日に予定され、瀧山さん(南・遺族)と、廣瀬さん(北・遺族)の尋問が行われます。

【建築ニュース1191号(2021年10月15日付)】

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