アスベスト闘争

「何よりも早期の解決望む」/建設アスベスト京都2陣訴訟18回期日

2020年11月4日

人体に対し毒性が強いアスベストを、不法に流通させた責任を国と企業に問う「関西建設アスベスト京都2陣訴訟」の第18回期日が京都地裁で行われ、原告や各支部からの支援者を含めて、39人が訴訟の支援行動に参加しました。
 今回は左京支部の清水さんが尋問に立ち、国と企業に対し早期の解決と謝罪を求めました。

10月16日、午後2時の開廷を前に京都地裁前では各支部からの支援者が駆けつけ、101号法廷の傍聴も抽選となりました。
今回、尋問に立ったのは本人原告として訴訟をたたかっている清水さん(左京・左官)です。入廷前の原告控室では、いつも傍らで支えてくれている奥さんの国子さんとともに、緊張の面持ちで開廷を待っていました。
いざ入廷となり原告席に座る清水さん。傍聴席の最前、清水さんの目の前に国子さんも座り、じっと視線を送っていました。

およそ100回にも及ぶ、原告側弁護士からの質問にも整然と答えていく清水さん。自身の経歴や作業歴、当時の現場のようすなど事細かに回答します。質問が自身の病気に関することになると、やはり思いがあふれ出ます。
清水さんは「肺がんになり肺切除手術を受けて、痰の量もふえ歩いているとすぐに息があがるようになった。そのつらさもだんだん強くなっている。大好きな左官仕事も断らざるを得ないのが本当に辛い」と無念さを滲ませました。
最後に弁護士から「裁判長に伝えたいことはありますか」と問われ、清水さんはまっすぐに裁判長を見つめ、「立て続けに原告仲間が亡くなった。本人の原告がみんな病気で死んでしまう。本当に悲しい。何よりも皆さんにお願いしたいのは早期の解決です。私たちが生きているうちに、解決してほしいと思います」と訴えました。
期日終了後は会場を新島会館に移し、報告集会が行われました。集会冒頭、労働対策部担当の伊東常執のよびかけで、前日に亡くなられた仲間に哀悼の意を込めて全員で1分間の黙とうを捧げました。
続いて開会のあいさつに立った平山委員長も、清水さんの活躍を労いながら「清水さんの凛とした姿に胸がすく思いだった。志半ばで倒れられた仲間のためにも組合も全力挙げて支え抜きたい」と勝利へ向けた支援体制強化も語りました。
続いて分部弁護士が本日の尋問を振り返り、「何度も何度も練習を重ねて、つくり上げてきた尋問でした。相手側からの質問にもしっかり事実を話す清水さんには感銘を受けた」と手ごたえを語りました。
集会は次回期日とさらなる支援がよびかけられ修了しました。

【建築ニュース1172号(2020年11月15日付)】

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